Veritrek™
ThermalDesktop®解析コストの削減ソリューション
Veritrek™はThermalDesktop®のエキスパートユーザが
開発したThermalDesktopモデルのシミュレーション支援
ツールです。
大規模な熱数学モデルを計算負荷の小さい縮退モデル(Reduced-Order Model, ROM)に変換し、多数の感度計
算を効率的に実行することができます。
計算時間はシミュレーション数に比例して増えるのが
常ですが、Veritrekを使えば、画面上のマウス操作で
パラメータを変更するだけで結果を瞬時に得られます。
その結果をThermalDesktopに反映してモデリングの確認をしてください。設計の検証と最適化が非常にシンプルで手軽になりますので、工程の大幅な短縮とコストの削減が期待できます。
縮退モデル(ROM)とは
ROMとは、膨大なサンプリングと効果的なデータフィッティングに基づいて、オリジナルの熱数学モデルの特徴(電力量など入力に対するノード温度など出力のレスポンス)を忠実に再現した縮退化代替モデルです。
精度の高いROM作成はLoadPath社の経験豊富なエンジニアがサポートしますが、2018年のアップデートにより、ユーザ自身でROM作成を行うことができるツールCreation Toolの提供を開始しました。(TDからの自動変換機能ではありません)
ROM変換作業をLP社に依頼する場合は別途ご相談下さい。
Veritrek Exploration Toolで行うパラメータ解析
Veritrek Exploration ToolはROMを解析する専用アプリケーションです。ThermalDesktopを熟知していなくても直感的な操作で次の5種類の解析を実行できます。
■ Point Analysis
入力値(軌道、電力など)に対する出力値(温度など)の応答をスプレッドシートで瞬時に確認できる、最もシンプルな解析です。複数の解析ケースを同時に表示することもできます。
■ Factor Sweep Analysis ■ Surface Plot Analysis
Factor Sweep Analysisは設計の初期段階で有効な解析です。1つの入力値レンジに対して、同時に2つまで出力値の応答プロファイルを線グラフで表示します。もちろん複数の解析セットを同時に解析することも可能です。
一方、Surface Plot Analysisは、2つの入力値レンジに対する出力値1つの応答プロファイルを3Dグラフ(右図)で表示します。設計過程の中期に効果を発揮するでしょう。
■ Screening Analysis
どの入力値が出力値に対して最も影響を及ぼすのか、相対的な重要度を調べることができます。入力値は最大・最小値およびノーマル値を指定し、影響を調べる出力値は2つまで、影響の大きい順にバーグラフで表示されます。複数の解析セットを同時に比較することも可能です。
■ Optimization Analysis
レンジを設定した入力値をモンテカルロ法でランダムに選択し、対する出力値を散布図にプロットします。ものの数秒で何千ものシミュレーションに匹敵する結果を得られます。設計工程の後半に行うモデルの検証に大いに活躍するでしょう。
システム要件(Veritrek 2.2)
- OS Windows 7、Windows 10、64bit版のみ
- JAVA Java 1.8 u60 ~ u181、64bit版のみ
トレーニングビデオ
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