SINDA/FLUINT
熱流体解析ソルバー
Heat Transfer and Fluid Modeling Software
熱解析ソルバーSINDAと流体解析ソルバーFLUINTを統合した汎用熱流体解析システム。
Thermal Desktop®と組み合わせることで、形状モデルを含めたシステマティックなシミュレーションが実現できます。世界25カ国以上、500以上の企業で導入されており、その分野は航空宇宙、エレクトロニクス、石油化学、生物化学、自動車と多岐に渡ります。熱設計・解析ツールとしてはNASAをはじめ航空宇宙分野では特に高い導入実績を誇り、スタンダードと言っても過言ではありません。
SINDA/Fのコードは拡張性に優れており、解析手法や計算精度、ポスト処理の選択、複数タスクの反復処理など独自にカスタマイズが可能となっています。Fortranベースのため、ユーザプログラムを作成して容易に組み込むことができます。テキストベースの入力ファイルを使用するのでモデルの開発と改良、メンテナンスを考慮してGUIツールと組み合わせて使用することが推奨されます。3次元形状を扱うのであればThermal Desktop®が最適で、これはSINDA/Fのコードを出力できると共に直接SINDA/Fを実行することができます。
SINDA/FLUINTの主な特徴・機能
- 輻射、伝導、対流による熱ネットワークの解析
- 流体混在モデルの定常と非定常の計算
- モデルのメンテナンス性と結合を考慮したサブモデル機能
- 材料物性の温度と時間の依存性の入力が可能
- リスタート機能とパラメトリック解析オプション
- 多種多様なライブラリ(ヒーター、相変化材料、数値計算ルーチンなど)
- ヒートパイプや冷却装置、アブレーション等の特殊デバイスや物理現象のモデリングルーチン
- 高度なアドバンス機能(ゴールシーク、最適化、テストデータとの自動コリレーションなど)
- ユーザロジックの組み込み等の拡張性
流体を扱うFLUINTの主な特徴・機能
- ユーザが定義できる流体特性
- 圧縮性と非圧縮性の扱い
- 圧力と温度の関数となる分子量を考慮(状態量を計算)
- 化学反応モデルに対応
- 一般的なポンプ、バルブ、ダクトなどをライブラリ化
- (圧損係数も自動計算)
- 気相、液相の単相そして沸騰や凝縮などの相変化に対応
- 二相流ではその種類や同時流またはスリップ流を指定可能
- タービンやコンプレッサーなどの一般的なターボマシナリー装置の標準モデルを装備
- ウイックやキャピラリポンプなどの物理現象にも対応
- 自然対流の熱伝達計算機能を装備
システム要件
- OS
Windows 7, 8, 10(64 bit)
(32ビット版のサポートは終了しました) - Fortran
Intel® Visual Fortran Version 11.1.048以上
または Intel® Visual Fortran Composer XE for Windows
または Intel Parallel Studio Composer XE for Windows
ただし、Intel Fortran Composer XE 2011及びParallel Studio XE 2018, 2019を除く - メモリ
2GB(4GB 推奨)